「さくらのさくひ」矢崎節夫さんとのトリプル奇跡!

演題「みんなちがって、みんないい。~金子みすゞさんのうれしいまなざし」
金子みすゞさんの作品を世に送り出し「金子みすゞ記念館館長」でもある
矢崎節夫さん講演会@静岡

矢崎さんの絵本『さくらのさくひ』の大ファンである私。
朗読コンサートで読むと、老若男女 目から流れ出るものが…。

無論、金子みすゞさんの作品にも以前より寄り添っていた私は、
その奇跡の繋がりに大きく感動をしたのは最早5年前。
そして、今日、厚かましくも講演会終了後、楽屋にお邪魔し、
フレーベル館から出されているこの「宝の絵本」にサインをして頂き、
同じく、フレーベル館から出版されている、
やなせたかしさんの絵本「やさしいらいおん」も同じく心のバイブルの旨を伝えたら、
『やなせたかしさんはアンパンマンが有名だけれども、
実は僕も「やさしいらいおん」が一番好き』
と仰ったこのダブル奇跡!もう眠れそうにありません…。

 


あっ、まだあったっ!

「静岡といえば、赤い靴、この繋がりも私はあるんです。」
と講演会冒頭で仰った矢崎さん。
私は夏に「赤い靴のMV」を作成したんです!

もうトリプル奇跡!
明日も眠れそうにありません・・・。

ーー講演会で印象的だったことーー

■『私と小鳥と鈴と』

「みんなちがって、みんないい」の部分が
多くの人にそのままの意味で解釈されているが、
実は、この詩の最初にあるのは「できない・しらない自分」
人間は産まれた時、泣くこと、息すること、眠ること、これしか出来ない。
今の学校教育は「出来ること(子)が優先」
元々出来ないことがいっぱいあるはずなのに、出来たことを褒めるのではなく、
むしろ辱めを与える。
「みんなちがって、みんないい」は
『みんなそれぞれ大事』
そんな思いから来たことば

 

■「言葉を最初に聞くのは自分」

 例えば「ばか」という言葉。
実は全部自分が聞いていて自分の中に嫌な言葉がたまっていく。
→よって手がでる→いじめに発展

 

■「大人というのは子どものベテラン・子どもは大人の新人」

  『おはようございます』と、こどもが挨拶したら
「おはよう」と返すのはおかしい。
「叱る」とは、次の良い行為に導いてあげるための行為

 

■「優しい」という字の成り立ち

  憂いを持っている人がいたら横にいて
「辛いね~」と言ってあげられる人が優しい。

 

■「わかる」から「かわる」
(『か』と『わ』が入れ替わる)

 人間は相手よりも上にいってしまう生き物
=「なぜわかんないの?」「こんなことも出来ないの?」
そうでなく、understand(分かる・理解する)には、under が入る
即ち、自分が下におりない限り相手を理解することは出来ない

 

■漢字→「感字」

 土・・・×××  恥・・・×××
(この辺は、先生が本を出されるそうなので、まだ内緒★)

 

■幸せ=辛いに一本入った

幸せな人は、今、辛い人のことを忘れないで大事にしましょうね
辛いことがあると幸せがそばまで来てる

 

■倖せ

昔の日本はこの字を使った
文部省がニンベンを取ってしまった
おともだちのしあわせ・ひとのしあわせ
をとってしまった

 

■「靴が鳴る」清水かつら作詞

♪お~て~て~つ~ないで~・・・
小さい子の手をひいて歩くスピード
現代は、先に行ってしまうか、ひぱっていってしまう。

 

■大震災後

岩手県など3県の小中学校に金子みすゞの詩集を一筆添えて送った
=「うれしさとばし」

 

■素晴らしいことば

 『代受苦者』(だいじゃくしゃ)
=私が受けたかもしれない苦しみを変わりに受けてくれた人

 震災など辛いことがおこっても、人は直ぐに忘れてしまう
ただ、このことばをわかっていれば
そんなことはないはず

★さくらがさく頃、
山口県にある「金子みすゞ記念館」へ旅行に行きます。
その日まで、ことばをだいじに、こころをまっさらに、
あらゆるものを正しく判断、吸収出来る自分へと。。。

2020.10.29

えほん読み聞かせ', 言の葉・言霊