アニマルハウスよ永遠に!

真冬なのに身体中ものすごい汗!
きっとつるさんは、涙流すより、汗流したほうが喜ぶんだろうな・・・。
富士の音楽シーンを15年以上に渡りひぱっていった藁科さんこと、つるさんが他界して2週間あまり。
本当はこの日、以前から病気療養中だったつるさんの復帰を祝うために仕込んでいたライブ。
まさか、つるさんがいない、しかもファイナルライブになるなんて誰が想像出来ただろう・・・・。

この日つるさんが経営するライブハウス「富士アニマルハウス」に集まったアーティストは12組。

まだこのライブハウスのどこかに漂っているだろうつるさんの魂に、最後のお別れを言いに、いや、つるさんに育ててもらい成長した自分の姿を見せに、県内外から駆けつけた精鋭たち。
そして、お客さんは、会場に入りきれず、あの地下に続く階段にも人が溢れ、
どことなく、いつものライブハウスを楽しむノリとは違うテンション・・・・。
お互いの存在を確認しているようだった。
私も会場内を歩くたびナツカシの面々に会い、会話はなくとも気持ちは一緒。
そんな、一体感が会場を支配していた。

つるさんのお通夜には、800人以上の人が参列したそう。

この数字から見ても、つるさんが如何に静岡の音楽シーンに大きな功績を残してくれた人なのかわかるだろう。

鋲うち革ジャン、モヒカン、酒、煙草・・・まだ右も左も判らないばかりか、
周りの「大人たち」にドキドキする新人だった私に、
ぶっきらぼうながらもそっとつきあってくれたつるさん。
アーティストを紹介してくれたり、独立宣言のポスターを貼ってくれたり、
インタビューに応えてくれたり、
静岡の音楽シーンをいかに愛しているのか、おだてる言葉は無くとも、
いつもつるさんの音楽に対する愛情は身体で感じていた。

「静岡の音楽シーンは、私に任せてください!」

先日、番組内で、つるさんの訃報をお伝えすると同時に、口走ってしまった言葉。

本当にそう思っている・・・けれど、やっぱり、つるさんが私に移って言わせたのかもしれない・・・なんて思うこのごろ。

本当に真剣にやっていかなきゃね。
つるさんが天国で安心して、静岡の音楽シーンを見ていられるためにも。

つるさん、ありがとう。

2009.11.30

K-MIX 神谷幸恵の独立宣言