声の存在 静岡県経営者協会新春祝賀会司会

静岡県経営者協会 新春会員交流会司会

久しぶりに懇親会も開催するため、会場レイアウトが、いつものスクール形式からテーブル形式となる。

やはり、皆様、『話したい』んですね!

テーブルに着くやいなや、名刺交換のオンパレード。

祝賀会スタート時も、休憩を挟んでの懇親会スタート時も、私の「始まります、ご着席下さい」の声も虚しく始まらない。即ち、名刺交換の会話が止まらない、即ち、私の声が届かない、即ち、言うこと聞いてくれない。

自分の声に情けなさを感じた。

無論、私も反対の立場になればそう。社長様などお偉い様から話しかけられたら、それを遮って離れることは出来ない。

だが、、、進行しなければならない、時間の制限がある。主催者も、焦り出す。

 

 

昔、熱量が凄く盛り上がっている会場で、進行をしなければならない時があった。マイクで喋っても皆さん自分のお喋りに夢中。

その時私は、子犬のような、甲高い「キャンキャン」という音声を出し、気を引いて、少し盛り上がりを抑えた。

「みなさーん、ご着席下さい」よりも、効果があった。

今回もその技を出そうと思ったが、まさか、社長様相手にそんなこと出来ない。

低い、地響きなような声で、ゆっくり、身体に染み入るように話してみた。

早く先に着いてよー!の叫びたいところを真逆にしてみた。それしか方法は無い。

こちらとしても、久しぶりに会えて話しているところを遮るのは本当に申し訳なく思う。

「乾杯の後、名刺交換などのお時間をとってございます。」など、案内の工夫も必要。

誰もが思う、「異様な盛り上がり」

群集心理、ということしれないが、司会進行においてとても考えさせられた。

自分の高く柔らかい声が、嫌い、、と思った今回、まだまだ成長の余地あり。

 

2023.1.20

イベント司会, 言の葉・言霊, 話し方教室