周年記念式典の司会は何回か担当させて頂いているが、今回は、100年。
10年、50年も歴史を感じ、部外者である私も感動を覚えるが、100年!
考えてみると、誰一人その会社の生まれたころを見ていない。
取締役が、
「幼き頃、親父がリヤカーで配達に行くのについていったなあ。今でも瞼に浮かぶよ。」
そんな何気ない一言さえ、映画が始まっていくかのように深みがある。
帝国データバンクの調査によると、静岡県内で今年100周年を迎える企業は47社。
内、「製造業」が31%を占め、次、「建設業」が21%
年商規模では「1億円以上10億円未満」の中小企業が55%。
全国的に見ると、100年以上続く会社は26000以上あるが、
最も多い業種は「清酒製造」
続いて「貸し事務所業」「酒小売」「呉服・服地小売」
都道府県別だと「京都」「山形」が1、2トップ。
人々に親しまれ、日常必需品、そして、まさに「文化」と成るうることが特徴だろう。
戦争や災害を乗り越えて、邁進されてきた様は、一遍の映画には収まり切らないほどの物語がある。
同時に、社長はじめ取締役の皆さん、そして、新入社員の方のご挨拶を聞いていて感じたのが、「これをやりたい!」の言葉。
「やらされる、やらなきゃならない」ではなく、「やりたい!」
湧き上がる思いにひっぱられ、結果100年の歴史を会社は刻む。
「これやりたい!」
その結果は目標に届かず・・・・、舌を出しても尻尾は巻かない。
取締の方々のご挨拶は、情熱と同時に、ユーモアと明るさも印象的。
進行役の私も胸が一杯になり、清々しい思いで帰路についた。
そして、後輩の挨拶を優しく見守る先輩!
これも、100年続く会社にとって、必須の一場面でしょうね。
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2014.5.2