ミサコの被爆ピアノ コンサート

私が「読み聞かせ」を一生の仕事としていこう、と心に誓った瞬間。
「ミサコの被爆ピアノ」という本を読み終えたとき。
物語の主人公ミサコさん(仮名)が17歳の1945年8月6日、広島に原爆が投下され、
爆心地から1.8kmのミサコさんの家にあったピアノが無事だったのは、奇跡といえます。それでも爆風を受けて無数にガラスが突き刺さったピアノを調律師に矢川光則氏に託し、見事甦りました。

「平和のピアニスト」渡邊幸恵さん(私と同じ名前!!)
「天使の歌声」中川詩歩さん
らが共演。
同時に原爆の恐ろしさ、平和の尊さをスライドで綴っていったコンサート。

戦争の無残さと、小鳥のように無邪気なピアノの音色とのギャップに
私の心は張り裂けんばかり・・・。
感情が揺れ動く方向、どうのように表していいのか分からない。
ただ私もそう・・・・、
掛川美感ホールの客席が足りないほどの観客からは、すすり泣きの声・・・。

今年8月から、ピアノは海を渡ります。
911の平和コンサートで無邪気な小鳥の歌を聞いてもらうため。
消えることのない傷を持つピアノの・・・・。

私は、どうしても参加したい!
この本を朗読するものとして。

そのためならなんだってする・・・。

2010.2.13

日々