急成長会社、ここに理由あり!

富士に本社を置く製薬会社さん。
恒例となっている、今年度の目標を全社員で共有し意識を高める「KICK OFF大会」
例年は大きな会場に数百人が集まり開催しているが、
今年は、コロナの影響を鑑みリモートで敢行。

各支社や株主様、そして来賓の方をオンラインにて繋ぎ、
挨拶をいただき全社員が同時視聴、
かつ、アーカイブ化して共有することは最早珍しいことではないが、
特筆すべきところが、その会社には「スタジオ」が設置されていること!
正確に言うと、使わなくなった会長室を昨年スタジオへと改造。
いや、より正確に言うと、
会長が「時代に合わせて社員の創意工夫に未来を託した」というところでしょう・・・。

なんと、そのスタジオは、
クロマキーシステムを完備し合成映像も可能というプロ仕様。
しかも、カメラや画面チェンジャーやマイクやら
配信に関する機器全てを社員が手探りで勉強をし購入し、
「KICK OFF」当日も、社員のみで遠隔放送を行うという。
「これ業者の仕事ですよ!!」
思わず感嘆の気持ちとともに口を突いてしまった。

プロにお任せしたり縮小するなどし、
「コロナを回避して行う」ことは簡単だが、確かにそれは一時的なこと。
リモート会議、なんて言葉に、既に新鮮さはない。

実際、この会社は、コロナの前から、
クライアントさんがスタンバイする東京のオフィスと本社工場とをカメラで繋ぎ、
工場にて製品がラインにのって出来上がる様子を社員のカメラさばきにて
リアルタイムで中継するという大技も普通にやってのけている。
スピードが命となる「製薬」という業務柄、
クライアントさんへ、出来上がってくる原物を、色や形、出来具合など
即、確認して頂くことが出来る「顧客ファーストスタイル」は大きな武器となっていることでしょう。

「とりあえず今出来るコトを」ではなく、
「既にやる予定だったから」と、
まだ多くの人が想像さえ出来ない未知の領域に、
冷静さとスピード感をもって突き進み、
額に汗(時に冷や汗・・・?)を流している姿に
この会社が急成長している理由を垣間見た気がした。

長い時間をかけ準備されたご担当者のために
なんとしてでも大成功させたい!
マイクを手にする私も、
気合いとプロとしての導火線に火がついたのは言うまでもない。

終了時のご担当者の方々の額の汗と安堵に満ちた表情には、
心から拍手をお送りした。

ありがとうございました。

 

2021.2.22

イベント司会